学科ブログ

シェルター・メディスン講習会に参加しました

2024-12-29

11月26日、秋田県動物愛護センター ワンニャピアあきたにてシェルター・メディスン講習会が行われ、本校の学生が受講いたしました。
シェルター・メディスンとは、動物保護施設(シェルター)における獣医療(メディスン)のことを指します。
講師は日本獣医生命科学大学の田中 亜紀先生と公益社団法人 日本動物福祉協会の町屋 奈先生です。
それぞれの専門知識と、現場での経験に基づいたお話をしてくださいました。

田中先生の講義では、シェルター・メディスンの歴史や役割をはじめ、シェルターが担う地域社会への影響や、公衆衛生の観点から動物福祉を向上させるための具体的な方法について学びました。群管理と個体管理におけるリスクの違い、治療の優先順位の決定方法、さらには感染症管理やワクチン接種の重要性など、多岐にわたる内容が取り上げられました。
また、収容動物の福祉を守るためには、環境要因がいかに重要かを学び、犬と猫それぞれのストレス軽減策や飼育方法の違いによる影響についても考えさせられる時間となりました。特に、収容場所の音や温度、光、空気の質といった細かな点まで配慮することの重要性が強調され、動物福祉の現場における高い専門性が求められることを学びました。

町屋先生の講義では、公益社団法人 日本動物福祉協会が取り組んでいる幅広い活動(動物虐待防止や動物救援、動物福祉の啓発など)について学びました。
また、実際の虐待事例や緊急救援の様子が写真や動画で紹介され、学生たちはその深刻な現状を目の当たりにしました。これにより、動物虐待の背景にある社会問題や、その解決に向けた法制度整備の重要性について考えるきっかけとなりました。
特に、緊急一時保護制度の必要性や、所有者に対する動物飼養の制限を盛り込んだ法改正案の解説は、学生たちにとって動物福祉について身近に考える機会となりました。
今日の講義を通じて、動物福祉やシェルター運営における課題、その解決のために必要な知識や考え方を学ぶことができました。


 


インスタグラムより🐶


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